研究課題
新生児壊死性腸炎に対するアドレノメデュリンの効果を検討するため新生児壊死性腸炎ラットモデルの作成の確立を推進している。研究初年度に研究者の主たる研究機関が変更となったため、研究環境の確保・整備、実験環境の確保・整備に時間を要している状態である。新生仔ラットの保育環境の確保・整備および実験設備の整備を現在行っている。動物実験倫理審査を経て、実験動物施設での研究を開始予定である。安定した新生児壊死性腸炎ラットモデルの作成・確立が終了した時点でアドレノメデュリンの投与開始を検討している。研究施設が変更となったことで、安定した新生児壊死性腸炎モデルの作成が可能となるか評価する必要があり、実験環境の整備を慎重に行っている。適正なアドレノメデュリンの投与量および投与方法は現在検討を加えている。先行研究によりアドレノメデュリンの効果が期待できる投与量は10ng/kgと考えられるが、効果がない場合や効果が認められる場合は、投与量が異なる群との比較により用量依存性の効果を認めるか検討する予定である。現在の研究機関での新生児壊死性腸炎モデルが確立したら、コントロール群とアドレノメデュリン投与群の検討を行い、腸管組織のHE染色による組織障害を検討する予定としている。研究機関の変更に伴い、研究の進行状況に少し遅れが生じたが、現在遅れを取り戻しつつあり、本格的な実験の開始後は研究・評価はスムーズに進行する予定である。
3: やや遅れている
研究主体施設が変更となったため、研究施設に準じた研究計画の再構築をしている。
壊死性腸炎ラットモデルを作成し、組織評価にて安定した動物モデルを構築する。安定した壊死性腸炎モデルが作成されたらアドレノメデュリンの投与を行い、その効果をまずはHE染色にて評価を開始する。
研究施設が変更となり、研究の事務手続きおよび研究の準備に時間を要した。研究の準備が現在、整ったため次年度は研究を更に進行していく予定である。
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Pediatric surgery international.
巻: 35 ページ: 1345-1351