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2022 年度 研究成果報告書

壊死性腸炎根絶を目指したアドレノメデュリンによる革新的予防・治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17304
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

中目 和彦  宮崎大学, 医学部, 講師 (70448570)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード壊死性腸炎 / アドレノメデュリン / 新生児 / 低出生体重児 / ラットモデル
研究成果の概要

壊死性腸炎は特に早産児に発症する予後不良な腹部救急疾患である。アドレノメデュリンはヒト副腎褐色細胞腫組織から発見された強力な血管拡張作用、抗炎症活性を有する生理活性ペプチドである。壊死性腸炎ラットモデルを用いてアドレノメデュリンの壊死性腸炎に対する予防効果を検討した。生食投与群、アドレノメデュリン低用量投与群、アドレノメデュリン高用量投与群において腸管を材料に検討した。アドレノメデュリン投与群は腸管組織障害を改善する傾向を認めた。生存率に差は認めなかった。これらの結果は、NECに対する治療としてアドレノメデュリンの潜在的可能性を示しているが、適正な投与量などの更なる検討が必要と考えられた。

自由記述の分野

小児外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

壊死性腸炎は新生児、特に低出生体重児に発症する腸管の壊死を伴う腸管不全であり、高率な死亡率(約40%)を有する疾患である。近年、早産児、低出生体重児の出生数が増加しており、それに伴い生存率を高めるだけでなく、intact survival(後遺症なき生存)が目指されている。一方、アドレノメデュリンは血管新生作用や腸管に対する成長因子、抗炎症作用、臓器保護作用を有するペプチドであり、近年、炎症性腸疾患への臨床応用が期待されている。現在、当研究において壊死性腸炎ラットモデルを用いてアドレノメデュリンの予防効果の可能性が示唆された。更なる検討により壊死性腸炎への臨床応用が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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