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2021 年度 研究成果報告書

胎生期の心臓房室弁・中隔形成における心室筋転写因子カスケードの意義

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17318
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関東京慈恵会医科大学 (2020-2021)
国立研究開発法人国立循環器病研究センター (2019)

研究代表者

瀬谷 大貴  東京慈恵会医科大学, 医学部, ポストドクトラルフェロー (30806021)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード先天性心疾患 / 転写調節因子 / 発現制御 / ノックアウトマウス / 形態形成 / 発生・分化
研究成果の概要

本研究では、Hey2とその上流-下流転写因子カスケードによって制御される心臓形態形成機構と、その破綻によって生ずる形態異常メカニズムの解明を目指した。研究代表者らは、Mef2c-AHF-Creマウス系統を用いて右心室および心室中隔筋に特異的なHey2コンディショナルノックアウト(cKO)マウスを樹立し、Hey2がTbx2依存性のMycn発現抑制を緩和することで胎生期の右心室発生に重要な役割を担っていることを証明した。また、Hey2自身の発現を制御する上流機構の解析において心室筋Hey2発現に必須である遠位エンハンサーを同定し、GataおよびTbx20によって活性化を受けていることを報告した。

自由記述の分野

循環器医科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

先天性心疾患は新生児の1%に認められる発症頻度の高い疾患であり、胎生期心臓形成の分子基盤を明らかにすることは、その病因究明や、新規治療薬の開発につながる重要な課題である。Hey2 KOマウスで観察される心臓形態異常(心室中隔欠損、三尖弁閉鎖および右心室低形成)は、ヒト先天性心疾患にも認める典型的な構造異常であり、本研究成果は、これらの疾患の病因として右心室心筋での遺伝子発現の調節異常が関与していることを強く示唆するものである。

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公開日: 2023-01-30  

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