正常ヒト腎血管内皮細胞を培養し、全身性エリテマトーデス(SLE)の患者血清を添加した(初発時、安定期)。quantitative real-time PCR 法を用いて、PAI-1、tPAの mRNAの発現を測定した。PAI-1とtPAの発現を比較対照のネフローゼ症候群の血清を添加した群と、何も添加しなかったコントロール群ではPAI-1とtPAのmRNAの有意な上昇は認めなかったが、SLEの血清を添加した群ではPAI-1, tPAのmRNA産生の上昇が有意に認められた。疾患活動性との相関を検討したところ、PAI-1とtPAの発現と補体やSLEDAIとの相関が認められた。
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