圧電素子を応用したセンサーは振動を電気信号に変換する事で、心拍動や呼吸運動を検出することができる。本研究では圧電素子センサーを用いて先天性心疾患を有する患者の心雑音を検出を試みた。圧電素子センサーで得られた波形のうち、信号雑音比を用いて収縮期の振幅を比較したところ、先天性心疾患を有する群では対象群と比較して収縮期の振幅が有意に高く、収縮期雑音を他覚的に検出できる可能性を示した。機器の改良や自動解析アルゴリズムを応用することにより、圧電素子センサーは先天性心疾患のスクリーニング機器として有用な機器となる可能性がある。
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