新生児急性肺障害には肺血管内皮細胞の機能障害が深く関与しており、その細胞代謝は解糖系律速酵素である6-phosphofructo-2-kinase/fructose-2,6-biphosphatase 3 (PFKFB3)に依存している。本研究では、薬物的PFKFB3阻害が、新生仔マウスを用いたlipopolysaccharide(LPS)誘導性急性肺障害モデルにおける血管透過性を亢進させ、急性肺障害を増悪させること、さらにLPS処理を行った肺動脈血管内皮細胞における細胞間接着因子、特にtight junction関連分子であるclaudin 1の遺伝子発現を抑制することを示した。
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