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2020 年度 研究成果報告書

解糖阻害薬の早産児敗血症保護効果の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17330
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

生田 寿彦  神戸大学, 医学部附属病院, 医学研究員 (40814588)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワードPFKFB3 / glycolysis / acute lung injury / endothelial cells / neonatal mouse
研究成果の概要

新生児急性肺障害には肺血管内皮細胞の機能障害が深く関与しており、その細胞代謝は解糖系律速酵素である6-phosphofructo-2-kinase/fructose-2,6-biphosphatase 3 (PFKFB3)に依存している。本研究では、薬物的PFKFB3阻害が、新生仔マウスを用いたlipopolysaccharide(LPS)誘導性急性肺障害モデルにおける血管透過性を亢進させ、急性肺障害を増悪させること、さらにLPS処理を行った肺動脈血管内皮細胞における細胞間接着因子、特にtight junction関連分子であるclaudin 1の遺伝子発現を抑制することを示した。

自由記述の分野

新生児学

研究成果の学術的意義や社会的意義

新生児急性肺障害は高度な炎症と続発するサーファクタント欠乏を特徴とする肺障害と定義されているが、病態解明は不十分であり、特異的な治療法も少ない。本研究では、解糖系律速酵素であるPFKFB3が新生仔マウスを用いたLPS誘導性肺障害モデルにおける肺血管バリア機能の維持に重要であり、PFKFB3阻害が細胞間接着因子、特にtight junction関連分子であるcalaudin 1の遺伝子発現を抑制することを明らかにした。本研究の結果は、PFKFB3が新生急性肺障害の治療標的や予後予測因子となり得ることを示唆するものであり、その学術的意義は大きい。

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公開日: 2022-01-27  

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