ゲノム変異のmRNAのスプライシングに及ぼす影響について網羅的な検討を行い、ゲノム変異がスプラシング異常を惹起すると共に、生成されるトランスクリプトを評価すると従来のエクソーム解析ではサイレント変異あるいはミスセンス変異として認識されていた変異が、ナンセンス変異あるいはフレームシフト変異を起こすことを小児科領域の遺伝性希少疾患の領域においても解明した。実際に、HNRNPK遺伝子、PUF60遺伝子、JMJD1C遺伝子、RNPC3遺伝子の変異をもつ患者においてトランスクリプトーム解析により確定診断に至った。またキメラ遺伝子形成も先天遺伝性疾患の機序としても重要であることを提唱した。
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