バリウムによる羊胎仔気管気管支造影を行い、左右主気管支径と気管径を検討したところ病的に細径であった気管支の結紮ではなく、正常群と差のなかった気管結紮と気管内薬剤注入を行う方針とした。 しかし新型コロナウイルスの世界的な蔓延により羊胎仔を用いた実験が困難となったためウサギ胎仔横隔膜ヘルニアモデル作製法の確立をすることとした。ウサギ胎仔は肝臓は両葉ともほぼ左右対称で横隔膜面を覆っており、羊胎仔に比べて作製困難だった。また既報では胎生21-25日で手術していたが、胎生22日では胎児が手術侵襲に耐えられず胎生24日でモデル作製に成功した。横隔膜切開は非常に作製が困難であることがわかった。
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