我々は難治性てんかんである内側側頭葉硬化症(MTS)患者の脳海馬および扁桃体でヒトヘルペスウイルス6B(HHV-6B)HHV-6B感染のMTSへの影響を明らかにするために、患者脳と健常脳での遺伝子発現を解析した。患者海馬80検体中22検体、扁桃体30検体中8検体でHHV-6Bが検出された。これらHHV-6B検出、非検出脳および健常脳から各2あるいは3検体を選択し、次世代シークエンシングを行った。主成分分析で各群の検体はそれぞれ類似の傾向を示していた。今後、ヒートマップ、ボルケーノプロット、パスウェイ解析により各群での遺伝子発現を比較し、着目した遺伝子発現項目について多数検体での評価を行う。
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