研究課題
若手研究
様々な小児リウマチ性疾患を背景とした患者の急性期とMAS合併時の血清炎症性サイトカイン測定と抗体アレイ法による網羅的解析を主とし、MASに共通する、あるいは各疾患毎に異なるパターンを明らかにした。共通してMAS合併時に上昇するサイトカイン(neopterin, sTNFR-II, IL-18)は早期診断のバイオマーカー、治療の標的として有用である可能性が示唆された。また各疾患でMAS合併の判断に最も有用なサイトカインは異なり、それぞれ治療戦略を工夫する必要性がある。
小児リウマチ、小児膠原病
本研究により、さまざまなリウマチ性疾患を背景として発症するMASの病態に共通して関与する・あるいは各疾患によって異なるサイトカインプロファイルの特徴が明らかになった。未だ臨床試験段階である抗IFNγ療法など、ターゲットを絞った治療法の有効性を支持する一助となる。また臨床像は共通するものの背景疾患により異なる基礎病態が示唆されたことで、治療戦略には疾患ごとに工夫が必要であることも併せて明らかになった。