遺伝性に先天性心疾患を発症する3家系で原因遺伝子探索を行った。全家系で原因遺伝子が判明した。 1つの家系のおいてABL1の新規変異が原因であった。ABL1の異常による先天性心疾患の発症メカニズムは全く解明されておらず、培養細胞を用いた実験でUFD1(22q11.2欠失症候群における心疾患発生に関与する蛋白)のリン酸化亢進が判明した。ABL1異常に伴う先天性心疾患の発症メカニズムについて世界で初めて検討した研究として論文報告した。 他の2家系についても、それぞれTBX20(論文投稿中)、遺伝子Y(機能解析実験の準備中)の新規遺伝子異常が判明した。
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