• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

家族性先天性心疾患家系における全エクソーム解析による原因遺伝子の探索

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K17357
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 英範  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (80801662)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード先天性心疾患 / 全エクソーム解析 / プロテオーム解析 / チロシンキナーゼ / 22q11.2欠失症候群
研究成果の概要

遺伝性に先天性心疾患を発症する3家系で原因遺伝子探索を行った。全家系で原因遺伝子が判明した。
1つの家系のおいてABL1の新規変異が原因であった。ABL1の異常による先天性心疾患の発症メカニズムは全く解明されておらず、培養細胞を用いた実験でUFD1(22q11.2欠失症候群における心疾患発生に関与する蛋白)のリン酸化亢進が判明した。ABL1異常に伴う先天性心疾患の発症メカニズムについて世界で初めて検討した研究として論文報告した。
他の2家系についても、それぞれTBX20(論文投稿中)、遺伝子Y(機能解析実験の準備中)の新規遺伝子異常が判明した。

自由記述の分野

遺伝性心疾患

研究成果の学術的意義や社会的意義

先天性心疾患の約10%が単一遺伝子異常に由来すると考えられているが、本研究で対象としたような多数の発症者を含む大家系では、網羅的遺伝子解析を行うことで、非常に高率に原因遺伝子が判明することが示された。
単一遺伝子異常に由来する先天性心疾患は、原因遺伝子によって発症しうる心疾患がある程度予測可能であるため、原因遺伝子を判明させることは、次子・次世代の発症リスクの予測や、将来的には出生前診断、着床前診断に有用となる可能性が示唆される。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi