本研究の目的は、これまで明らかにされていない臍帯血中のエクソソームに含まれる遺伝子の発現解析を行い、新生児低酸素性虚血性脳症 (HIE)患者の重症度、予後に関連するバイオマーカーを探索することである。 HIEの新生児例ならびにコントロールである健常新生児例から、出生児の臍帯動脈血を採取し、エクソソームに含まれるマイクロRNAを抽出した後、網羅的にmiRNA遺伝子の発現解析を行なった。 現在アレイ解析から得られた結果を解析中である。今後、その結果をもとに、Real-time PCR法による発現遺伝子の定量解析を行い、新生児HIEの重症度、予後予測に関連するバイオマーカーの探索を引き続き行なっていく。
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