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2022 年度 実施状況報告書

早産児の代謝特性に着目した脳性麻痺への細胞治療研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K17372
研究機関大阪公立大学

研究代表者

田中 えみ  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (60823581)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード脳性まひ / 早産児 / 低酸素性虚血性脳症
研究実績の概要

今年度は早産児脳障害モデルでの臍帯血CD34陽性幹細胞、臍帯由来間葉系幹細胞の効果について検討を行った。
【方法】日齢5の新生仔マウスの左総頚動脈を結紮切断し、8%酸素負荷を行うことで早産児HIEモデルを作製した。傷害作製の48時間後にCD34陽性幹細胞または間葉系幹細胞1×10*5個を静注した。細胞投与から1・2・6週間後の行動観察を行い、7週齢で脳を取り出し形態学的評価を行った。
【結果】早産児HIEモデルでは4週齢以降の体重増加が不良で、大脳半球体積も有意に低下した。また、行動学的評価においてはCylinder testは明らかな差を認めないが、Rotarod testは1・2週後で有意に悪化した。一方、細胞治療群では体重増加・Rotarod testに部分的な改善がみられた。脳重量、脳体積左右比はHIEによって有意に低下したが、細胞治療で改善には至らなかった。一方で、免疫組織学的評価においては視床でのIba1陽性細胞が、細胞治療で有意に改善を認めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

動物実験施設での感染対策のため、実験を行えなかった時期があるため。

今後の研究の推進方策

ケトン体、サイトカイン等の解析を進める。
イメージング質量分析はサンプルを取得できれば委託を検討する。

次年度使用額が生じた理由

初年度に研究代表者が産休育休を取得したことや2022年度に動物実験施設の感染管理のため実験を行わなかった時期があり、計画より実験費用が少額となった。
解析用の物品購入や、委託等でまとめて実施する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脳性まひに対する幹細胞治療:早産児低酸素性虚血性脳症モデルマウスでの検討2022

    • 著者名/発表者名
      田中えみ、辻雅弘、大西聡、新宅治夫、濱崎考史
    • 学会等名
      第66回日本新生児成育医学会

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公開日: 2023-12-25  

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