有効な治療法のない早産児脳障害について病態と治療を検討するため、低酸素虚血性脳症モデルマウスを作製した。体重増加不良や神経行動異常といった脳性まひに相当する病態を呈する良好なモデルを得た。同じ条件の虚血による低分子化合物の変化は、早産児脳の方が正期産児と比較し耐性が高いことが示唆された。早産児モデルへ傷害48時間後に細胞治療を行ったところ、神経行動を改善することが示された。脳代謝物のイメージングは分布の可視化によって治療効果の詳細を明らかにすることが出来るため、今後早産児モデルでも検討を進めていく。
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