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2020 年度 研究成果報告書

母体の脂肪組織間葉系幹細胞を用いた胎児治療法の開発:ダウン症モデルマウスへの応用

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17378
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
研究機関昭和大学

研究代表者

川嶋 章弘  昭和大学, 医学部, 講師 (10783376)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード胎児治療 / ダウン症 / 間葉系幹細胞
研究成果の概要

間葉系幹細胞による胎児治療は以前から検討されているが、胎児には母親の免疫細胞が存在し移植細胞が退治に生着する際の主な障壁になる。そこで母親の間葉系幹細胞を利用し投与した幹細胞の生着率を向上させる方法を考えた。マウスを用いた実験で母獣の脂肪由来間葉系幹細胞を胎仔の脳室内に投与し生体での神経分化の有無および胎仔脳への生着を検討した。結果、胎仔脳へ投与した母親の脂肪組織由来間葉系幹細胞は出生後も長期に生着し成熟神経細胞様に分化した。さらに母獣より抽出した幹細胞では移植後の炎症反応が抑制された。本研究の結果は先天性中枢神経疾患の胎児治療のリソースとして母体幹細胞は有用である可能性を見出した。

自由記述の分野

胎児治療

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では脂肪組織由来間葉系幹細胞が細胞外で神経細胞様の電位変化とタンパク質を発現することを確認し、さらに投与された胎児の脳組織内で神経細胞様に分化し生着することを明らかにしてきた。
胎児期に母体脂肪組織由来間葉系幹細胞
が生着した野生型マウスにおいて非投与群との間に明らかな運動性の異常などを認めないことを確認しているため、現在ダウン症モデルマウスでの機能改善を確認しく。胎児に対する幹細胞治療の臨床応用はその安全性と倫理的な問題から研究段階であるが、細胞リソースの特性や移植免疫応答を考えると母親から採取できる脂肪由来間葉系細胞を用いた胎児治療は応用が可能な幹細胞の一つとなると考ええ

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公開日: 2022-01-27  

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