シネMRIという特殊なMRI動画撮影方法を用いて、クローン病自体の病変部の確認、狭窄部位の同定、腸液の流動異常や腸液通過時間、腸液滞留の有無などについて評価を行った。シネMRIでは小腸内視鏡と小腸造影検査では評価が難しい部位も評価することができた。また、胆汁酸の液体クロマトグラフィー質量分析を行ったところ、いずれの症例でも便中のケノデオキシコール酸の増加とデオキシコール酸の減少が認めており、シネMRIでの腸液滞留の有無に関わらず、狭窄を有するクローン病症例では腸肝循環が阻害されていることが推定された。
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