本研究では、リキッドバイオプシーによる大腸腺腫の診断方法を開発した。大腸腺腫オルガノイド培養上清中のエクソソーム内miRNAにおいてmiR-4323、miR-4284、miR-1268a、miR-1290、miR-6766-3p、miR-21-5p、miR-1246の発現高値が認められた。10 mm以上の大腸腺腫症例で内視鏡治療前後の比較を行い、治療後血清エクソソームmiR-4323、miR-4284、miR-1290、miR-1246の発現が低下した。4つのmiRNAを組み合わせることで大腸腺腫の診断能の向上が認められた。大腸腺腫におけるリキッドバイオプシーの候補となるmiRNAを同定した。
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