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2022 年度 研究成果報告書

膵癌間質の多様性制御に基づく新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17429
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

水谷 泰之  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50831393)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードMeflin / がん抑制性線維芽細胞 / rCAF / pCAF / 膵がん / Cancer-Restraining CAF
研究成果の概要

研究代表者による本研究では、がん抑制性線維芽細胞(rCAF)の実態を世界に先駆けて突き止めることに成功し、生体はがんを抑制する「疾患抑制システム」内在している可能性を示した。ヒト膵がん患者の病理組織検体、膵がん自然発症モデル、1 細胞解析、培養線維芽細胞を用いて、Meflin陽性CAFが、従来から広く知られていたがん促進性CAF(pCAF)とは異なる線維芽細胞亜群であることを証明した。また、マウスモデルを用いた検証から、がんの進行中にMeflin陽性rCAFが、α-SMA(平滑筋アクチン)陽性のpCAF(Meflin は陰性又は弱陽性)に形質転換することも報告した。

自由記述の分野

膵がん

研究成果の学術的意義や社会的意義

約50年前にMicheal Stoker博士ら(グラスゴー大学)はポリオーマウイルスによって形質転換されたがん細胞の増殖が線維芽細胞によって抑制されることを示し、私達の体の線維芽細胞の本来の機能はがんの抑制性であることを提唱した。本研究は同博士の仮説を裏付けるものであり、線維芽細胞に関する今後の研究の発展に寄与するものである。
また、本研究によって膵臓がんのCAFの多様性の一部が明らかとなった。現在、がん促進性CAFをがん抑制性CAFに変換する新規治療法の開発が期待されており、本研究はそのための基盤を提供する。

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公開日: 2024-01-30  

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