研究課題
若手研究
研究期間全体において、Trpv6コンディショナルノックアウトマウスの作出と交配・コロニー維持を行い、通常の飼育条件下では膵組織に変化がみられないこと、薬剤投与による膵炎モデルにおいて炎症の増悪がみられることを確認した。若年発症膵炎患者において新たに同定された非同義変異について、機能解析に供するため変異体発現ベクターを構築、共同研究施設での解析に備え保管中である。マウスとヒトでの相同性が高い点にも着目し、ヒトに見られた変異を導入したノックインマウス作成にも着手した。
消化器内科
研究により得られた知見は、新規膵炎関連遺伝子による膵炎発症機序解明にむけて基盤となる重要なものである。作出したマウスモデルや変異体発現ベクター、ノックインマウス樹立により病態解明が進むと期待される。