• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

単一細胞解析を用いた脂肪肝炎関連肝癌における抗腫瘍免疫の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K17455
研究機関金沢大学

研究代表者

北原 征明  金沢大学, 附属病院, 助教 (70632660)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード脂肪肝炎関連肝癌 / 樹状細胞
研究実績の概要

癌治療において免疫チェックポイント分子を標的とする抗体医薬品の登場により担癌患者の抗腫瘍免疫を利用した治療が期待されているが,その治療効果は癌腫や背景にある基礎疾患により異なることが報告されている.本研究では,近年増加する脂肪肝炎を背景とした肝癌患者における抗腫瘍免疫の解明を,特にそのネットワークの中心的役割を担い,抗原提示細胞である樹状細胞(DC; dendritic cell)に着目して行った.対象患者の樹状細胞は,FACSを用いてSSCとFSCにより単核球分画を分離し,さらにLineage陰性・HLA-DR陽性分画を抽出し,その後CD123陽性分画のplasmacytoid DCとCD11c陽性分画のmyeloid DCに分けて、ソーティングを行い,DC数の測定および表面マーカーの解析を行った.またDCの機能として抗原提示能,遊走能,貪食能,サイトカイン産生能の解析を行った.これまでにウイルス性肝炎と比較して脂肪肝炎を背景とした肝癌では,肝組織における腫瘍抗原の発現が同等に認められるにもかかわらず,その腫瘍抗原特異的な細胞傷害性T細胞の誘導に乏しいことを見出してきたが,その誘導に関わるDC数に関しては,末梢血中で差異がないものの,抗原提示能,遊走能,サイトカイン産生能の機能は低下する傾向を認めた.またこの機能低下は,肝の線維化進行と関連する傾向にあった.リンパ球のプロファイルにおいても,ナイーブCD4陽性T細胞におけるCD25陽性細胞の割合において肝の線維化進行との関連が認められた.

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

これまでに対象患者の免疫細胞集団の比較と樹状細胞の機能解析を行ってきた.末梢血樹状細胞を単一細胞レベルで取得し,トランスクリプトーム解析を行う作業,また臨床データとの統合も本年度中に行う予定であったが,現在進行中である.

今後の研究の推進方策

発現遺伝子解析情報に基づいて,樹状細胞のサブセット(ヘテロな集団)の同定のみならず,各サブセットを構成するより小さな細胞集団の同定を予定している.更に,サンプルを測定した症例における解析データを,臨床情報と統合し,その関連性を解析,基盤情報を整備する.

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi