研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝癌に対して多数の治療選択肢が登場し,適切に逐次選択していくことが予後の延長に寄与すると報告されている.しかしながら,どのように逐次していくのか治療効果予測マーカーが存在しない現状がある.本研究成果によりmSEPT9を初めとした各バイオマーカーによる治療の効率化が可能となった. さらに,我々は肝癌患者でエネルギー障害の代替マーカーとして,ALBI score<-2.18が有用であることを見出しており(Clinical Nutrition 2020), エネルギー障害を反映した肝予備能と肝癌の治療効果・予後予測バイオマーカーを組み合わせた包括的マネージメントが可能となった.
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