研究成果の概要 |
本研究は、肝細胞がん(HCC)に対するブロモドメイン蛋白BRD4阻害の抗腫瘍メカニズムの解明を目的とした。BRD4阻害剤JQ1処理はHCC細胞株において細胞周期停止とアポトーシスを誘導し、増殖を抑制した。マイクロアレイ解析の結果、JQ1は遺伝子発現プロファイルに大きな影響を与えること、その中には細胞周期やアポトーシス関連遺伝子が多く含まれることを見いだした。さらに我々はHCC細胞における新たなBRD4標的遺伝子として、BCAT1, DDR1, GDF15, FANCD2, SENP1, TYRO3を同定した。本研究から、BRD4阻害による抗腫瘍メカニズムに関わる新たな遺伝子が同定された。
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