サイトカインの網羅解析を行い、IL-35、IL-29が自己免疫性膵炎患者において、優位に上昇していることを確認した。また自己免疫性膵炎患者の膵組織において、 IL- 12p35とEBi3の免疫染色及び二重染色を行い、優位にIL-35サブユニットの二重染色陽性細胞数が多い結果であった。又膵組織内における制御性T細胞のマーカーであるFoxp3陽性細胞とIL-35陽性細胞との三重染色における陽性細胞も確認している。これにより自己免疫性膵炎患者において抹消血・膵組織自体にILー35の関与し、制御性T細胞を介して、炎症に抑制性に関与することが示唆された。
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