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2020 年度 研究成果報告書

肝線維化を伴う肝発がん・再発の新規治療標的因子の機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17485
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

岡田 光  金沢大学, 医薬保健学総合研究科, 特任助教 (50788916)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード肝発がん / 肝線維化 / PKM / NCID
研究成果の概要

申請者は、ヒト臨床検体及びこれまでのモデルマウスから肝線維化病態進行及び肝細胞癌の悪性度の進行に伴いPKMのバリアントであるPKM1とPKM2共に発現が増加することを発現解析から確認した。PKM1は、肝星細胞を活性化させ筋線維芽細胞に形質転換することで肝線維化病態を亢進させた。PKM2は、肝細胞癌細胞のNotch1の細胞内ドメインNICDと複合体を形成し、核内のCSLを介して肝細胞癌の悪性度を高めている役割があることを示せた。これらの研究成果から、肝線維化を基盤とした肝発がん病態は、PKM2単独よりPKM1とPKM2の両方を標的とした発現阻害する治療戦略が効果的であることを明らかにした。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝硬変を背景とした肝細胞癌患者では、根治的治療後でも肝細胞癌が高率に再発し、再発率は年間約20-25%、5年では70%以上に上ることから肝細胞癌の再発抑制が治療上極めて重要な課題である。そのため、肝線維化・肝硬変による肝発がん機序を解明し、新規治療法につながる基礎研究が重要である。今回の研究成果から、肝線維化病態から肝発がん過程におけるPKM1とPKM2の発現制御機序の一端を解明することができ、肝線維化及び肝発がん・再発に対する新規治療標的の可能性を示せた。

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公開日: 2022-01-27  

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