研究成果の概要 |
本研究では,大腸癌治療後のサーベンランス大腸内視鏡検査間に発見されるpost-colonoscopy colorectal cancer (PCCRC)の臨床病理学的および遺伝学的特徴を解析した。 PCCRCの頻度は, 全大腸癌中1.9%で, 発見までの平均期間は25ヶ月で、全早期癌は, 前回大腸内視鏡検査後24か月以内に検出され, 大腸全体に均等に分布していた。T2以深癌は6例中5例にPIK3CA変異を認めた。 急速に進行したと考えられたT2以深癌は約2割で, 近位結腸癌のdMMRやPIK3CA変異を示す特徴を認め,特に近位結腸癌のBRAF V600E変異を示すdMMR例は予後不良であった。
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