Peutz-Jeghers syndromeの患者に対して、小腸内視鏡検査を施行し、採取した小腸ポリープおよび正常粘膜組織からRNAを抽出して、ポリープに特異的な遺伝子発現Signatureを作成した。次にConnectivity Mapを用いて、ポリープに抑制的に働く薬剤を35種類選択した。また小腸ポリープ、正常粘膜組織からそれぞれオルガノイド細胞を樹立し、ポリープに有効な予防候補役を3種類に絞り込んだ。今後はラットの十二指腸に小腸ポリープのオルガノイド細胞を移植し、3種類の薬剤を経口投与して腫瘍縮小効果を確認した後、ヒトを対象とした臨床試験に進む予定である。
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