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2020 年度 研究成果報告書

肝硬変の代謝機能再代償化における自然免疫の可塑性制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17502
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

チョ ハクショウ  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80570689)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード自然免疫 / fibrolysis / 腸内細菌 / 胆汁酸 / acute-on-chronic肝不全
研究成果の概要

肝硬変は依然として「生命予後」のみならず人類の「生命の質」を脅かし続けている。四塩化炭素肝線維化回復マウスモデルを用いて、骨髄由来単球細胞の自然免疫を担うTLR4が蓄積された細胞外基質の消退に寄与するMMP12の発現増強に必須であることを明らかにし、その過程に腸内細菌、特にErysipelotrichaceae属の存在、FXR拮抗能を有する胆汁酸Tauro-βMCAの低下、MMP誘導能を有する胆汁酸7-oxo-LCAの増加に関連することを突き止めた。また、肝硬変患者の観察研究を用いでAcute-on-chronic肝不全「再発」と「誘因」に関連する臨床表現型の特徴を特定した。

自由記述の分野

肝線維化

研究成果の学術的意義や社会的意義

TLR4は肝星細胞におけるTGF-β径路を増強し肝線維化の線維化形成(fibrogenesis)を促進すると知られているが、線維化消退(fibrolysis)に対する影響は不明であった。本研究の結果によって、骨髄由来単球におけるTLR4のfibrolysisの役割が新たに解明されると同時に、生体内の腸内細菌または胆汁酸-FXRを介した制御機序が初めて明らかになり、抗線維化治療の開発に新たな突破点になり得る知見が得られた。
また、観察研究より、「急性誘因不明」は肝硬変患者における急性非代償化・ACLFの再発に寄与することが明らかになり、今後橋渡し研究の臨床マーカーになり得る。

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公開日: 2022-01-27  

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