研究課題
若手研究
本研究では、C型慢性感染患者におけるDAA治療前後の樹状細胞(DC)、ナチュラルキラー(NK)細胞の変化を解析し、DAAによるC型肝炎ウイルス排除がDC-NKを中心とした抗腫瘍免疫応答に与える影響を明らかにしました。患者群において同年代の健康成人と比較し、NK細胞・DCともに活性が低下しておりウイルス排除半年後も完全な回復は認めなかった。ウイルス排除後も肝がんのスクリーニングは必須であると考えられた。
肝臓内科
以上の研究により、加齢によるNK細胞・樹状細胞の変化を明らかにすることができた。またDAA治療によるHCV排除が樹状細胞(DC)―NK細胞の抗腫瘍免疫応答を完全には回復しないことが分かった。これらの結果は平均年齢の高いC型慢性肝炎患者におけるウイルス排除後の肝発がんスクリーニングの重要性を裏付けるものである。