冠動脈に内在するコレステロール等の結晶成分は、局所にマクロファージを誘導し、インフラマソーム活性化を介して血管炎症をもたらす。研究代表者はCP-uOCTの開発に携わり、尿酸塩の複屈折性結晶の生体組織内描出が可能であることを見出した。本研究の目的は、ブタ冠動脈尿酸塩結晶沈着モデルを開発し、CP-uOCT技術を生体イメージングとして活用可能か検証であった。ブタ冠動脈のバルーン傷害後人工合成した尿酸塩結晶を局注することで急性期モデルを開発し、複屈折特性をもつコレステロール結晶の析出モデルとして白色ウサギに高脂肪食とバルーン傷害を与え、腸骨動脈の血管壁にコレステロール結晶を誘導することに成功した。
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