植込型補助人工心臓(VAD)装着後にも運動耐容能が十分回復しない原因を解明し、最適なVADの設定を決定するプロトコールを開発することを目的とした。植込型VAD装着後に心エコー、侵襲的血行動態評価、心肺運動負荷試験を実施し、相互の関連性を検証した。先行研究の結果と合わせ、運動耐容能に関連する血行動態指標として、脈圧・右房圧・大動脈弁閉鎖不全の3因子を同定した。回転数を変更し複数の設定で血行動態と運動耐容能指標を測定した結果、既報と同様に回転数が高い方が運動耐容能の指標が改善する傾向がみられた。目標症例数に到達するまで継続し、詳細な解析を追加する。
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