• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

心臓への粒子線照射後の組織学的、電気生理学的変化の解析と不整脈治療への展開

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K17524
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

高見 充  神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (50793717)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード粒子線 / 炭素線 / 陽子線 / 放射線 / 不整脈 / 心室頻拍 / 心室細動
研究成果の概要

体外から心室筋への中等量の炭素線や陽子線の粒子線照射は電気的障害や組織変化をもたらし、その変化は照射後3カ月の時点で明らかであり6カ月後まで維持されていた。今回の研究では照射範囲を大きくしたことにより心嚢水、照射部の皮膚変化や放射線肺炎などの周辺臓器への影響も確認することができた。これらの結果から難治性の心室性不整脈を持つ患者において中等量の炭素線、陽子線を心筋に照射する事により、その不整脈基質部位を変性させ、不整脈を減らす事ができる可能性が示唆された。この治療を行う時には、周辺臓器への被曝を避けるために照射範囲を可能な限り最小化する必要がある。

自由記述の分野

循環器

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在不整脈に対する治療として薬物治療やカテーテル心筋焼灼術などが進歩してきている。しかし難治性でかつ致死的な不整脈も存在し突然死などの原因にもなりうる。
粒子線照射はカテーテルなどを体内に挿入する事なく、体外から照射が可能であり侵襲度も低い。今回の研究結果から心臓への粒子線照射が今後、難治性不整脈に対する革新的治療法となる可能性が示唆された。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi