研究課題/領域番号 |
19K17534
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
加藤 真吾 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (90812511)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 心房細動 / MRI / 遅延造影 / アブレーション / 再発 |
研究実績の概要 |
本年度は日本循環器学会において、演題の発表を行った。 (演題名)”Hyperenhancement of Left Atrial Wall by 3D-High Resolution Late Gadolinium Enhanced MRI and Recurrence of Atrial Fibrillation after Catheter Ablation”。 98名の心房細動患者において、心房細動アブレーションの術前に3D LGEによる左房高信号の定量評価を行った。心房細動アブレーション施行後90日以降の上室性不整脈の検出を再発と定義し、フォローを行った。フォローアップの中央値434日で12名の(14%)再発が認められた。ROC解析を行うと、左房の高信号域(1SD<)はAUC=0.80 (95%CI: 0.65-0.94)で再発を予測可能であった。左房の高信号域の至適カットオフ値は11.26mlであり、Kaplan Meier曲線おいて、11.26ml以上の高信号域を持つ患者はそうでない患者と比較して、有意に高い再発率を認めた(Log-rank p<0.001)。多変量解析において、左房の高信号域(1SD<)は再発の独立した危険因子であった(ハザード比:1.18, 95%CI: 1.01-1.37)。結論として、3D LGEを用いた左房高信号の評価によって、アブレーション施行後の再発を予測できる可能性が示された。今後は本研究の論文執筆を行う予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響により患者のエンロールがやや遅れている。
|
今後の研究の推進方策 |
COVID-19の影響があるが、患者エンロールを引き続き積極的に行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響により国際学会への参加が見送られたから。
|