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2022 年度 実施状況報告書

高解像度遅延造影MRIによる左房線維化評価:心房細動、心不全における臨床的意義

研究課題

研究課題/領域番号 19K17534
研究機関横浜市立大学

研究代表者

加藤 真吾  横浜市立大学, 附属病院, 講師 (90812511)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード心房細動 / MRI / 遅延造影
研究実績の概要

現時点でカテーテルアブレーションの予定された心房細動患者約204名、心不全患者約180名のデータ収集を完了した。心房細動患者のデータについては目標の200例のデータ収集を完了した状況である。心不全患者のデータ収集に関しては目標の400例から大きく遅れている状況である。今後、心不全患者のデータ収集のスピードを上げる必要性があるがコロナ感染による影響などで計画通りに進行していない。心房細動患者のデータに関しては150例の解析が現時点で終了しており、主要な結果は以下の通りである。カテーテルアブレーション施行後の心房細動の再発症例30名、非再発症例120名を比較すると、高解像度左房LGEにおける高信号域(左房全体の信号値の1SDよりも高いvoxelの体積)、すなわち左房の線維化を示唆する領域は再発群が非再発群と比較して有意に高い結果となった(12.8+/-4.3cc vs.8.5+/-2.8cc, p<0.001)。また、再発予測に関するROC解析を行うと、高解像度左房LGEの高信号はROC曲線下面積=0.76(95%CI=0.64-0.87)でアブレーション後の再発を予測可能であった。このような結果より、高解像度左房造影LGEは心房細動アブレーション術前に撮像することによって、心房細動アブレーション施行後の再発を予測可能な、非侵襲的なイメージングマーカーとしての有用性が示唆される結果が得られている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ感染による影響のため、心不全患者のエンロールが遅れているため。

今後の研究の推進方策

今後、心不全患者のデータ収集のスピードを上げる必要性があるがコロナ感染による影響で計画通りに進行していない。心房細動患者のデータに関しては論文執筆を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナによる影響で研究計画に遅れが生じたため次年度使用額が生じている。
次年度の使用計画としては、校正費用に充てる予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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