重症下肢虚血の新たな治療法として、患者の皮下脂肪組織に存在する間葉系幹細胞(ADRCs)を虚血組織へ移植して側副血行を促す血管新生療法が注目されている。本研究では投与前の血管新生細胞に超音波刺激を加え、酸化ストレス耐性を高める手法を試みた。ADRCs1.0E6個を入れた培養液を細胞培養バッグへ注入し、臨床用プローブを用いて超音波照射を行った。条件として、超音波照射なし、および超音波照射(Mechanical Index: MI 0.5 5分/15分、MI 1.2 5分/15分)で比較した。MI 1.2 15分では細胞生存率が低下したものの超音波なしの条件と比較してHGFの有意な増加がみられた。
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