研究課題/領域番号 |
19K17545
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
井上 優子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (20769898)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 脳梗塞 / MRI 4D flow |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、近年開発された心臓MRI 4D flow動画を用いて、発作性心房細動を有する健常者と心原性脳塞栓症において、左心房・左心耳内血流パターンを比較し、脳梗塞患者に特徴的な血流パターンを見出し、脳梗塞発症予測の精度を向上させることである。 初年度は研究計画の改良・変更、倫理委員会への申請準備を行った。前向き単施設観察研究であるが侵襲があるため、また急性脳梗塞患者に同意書取得が必要であるため、実現可能性を考慮して適応患者の条件を再検討した。当初、研究対象者を計50名とし、心房細動の既往のある心原性脳梗塞患者(A群)20名、原因不明の心原性脳梗塞患者(ESUS群)20名、心房細動患者(脳梗塞非発症の対照群C群)10名としていたが、症例数設定においても生物統計家と検討を行い、A群 vs. C群の計25名とした。またオフライン血流解析のシステム構築を行った。 2020年度には本探索的研究の症例登録、解析を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は研究計画の改良・変更をおこなった。前向き観察研究であるが侵襲があるため、また急性脳梗塞患者に同意書取得が必要であるため、実現可能性を考慮して適応患者の条件を再検討し、症例数設定においても再度生物統計家と検討を行い、倫理委員会への申請準備を行った。
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今後の研究の推進方策 |
症例登録を開始し、探索的検討を行う。各郡における各評価項目の検討のみならず、探索的に4D flowとしてどのような全体像の違いがあるか、描出可能であるかも検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初は、解析ソフトを購入する予定であったが、倫理委員会審査への提出が遅れ、解析ソフトは次年度に購入することとなったため。
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