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2021 年度 研究成果報告書

化合物ライブラリーを利用した新規肺高血圧症治療薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17549
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

黒澤 亮  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (40836384)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード肺動脈性肺高血圧症 / 化合物スクリーニング / セラストラマイシン
研究成果の概要

肺動脈性肺高血圧症に対する化合物スクリーニングの基礎研究である。肺動脈性肺高血圧症の病因の一つである肺動脈の血管平滑筋細胞の異常増殖に対する抑制能を指標として東北大学化合物ライブラリー5,562種類の化合物スクリーニングを行った。その結果、細菌由来の化合物セラストラマイシンが患者由来の肺動脈平滑筋細胞の異常増殖を抑制し、さらに炎症抑制作用・酸化ストレス抑制作用・ミトコンドリア機能改善作用を介して肺高血圧モデル動物に治療効果を示すことを確認した。その分子メカニズムとして、Zinc finger protein C3H1(ZFC3H1)という蛋白の阻害作用を通してそれらの作用を持つことを示した。

自由記述の分野

循環器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

特発性肺動脈性肺高血圧症は、若い女性が稀に発症する致死性疾患であり、難病に指定されている。標準治療薬は全て肺血管拡張薬であり、その多剤併用によっても救えないこともあることから、創薬の必要性がある。そこで、化合物ライブラリーを利用して肺高血圧症の新規治療薬を開発するという着想を得た。研究の結果、肺動脈性肺高血圧症の原因の一つである平滑筋細胞の異常増殖を抑制するセラストラマイシンが、肺高血圧動物モデルで治療効果を持つことを示すことができた。臨床応用につなぐことができれば、薬物不応性の患者の治療に使える可能性がある。

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公開日: 2023-01-30  

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