iPS細胞を細胞移植のセルソースとして活用することを目的とし、下記の研究を行った。ホモ接合体性家族性高コレステロール血症患者を由来とするiPS細胞に対しゲノム編集を行い、正常LDL受容体遺伝子配列をもつiPS細胞の作製をおこなった。各種サイトカインとともに培養し、誘導機能細胞(肝細胞)を作製した。機能細胞へ分化誘導後、LDL受容体の発現を解析し、LDLの取り込み能について評価した。患者末梢血リンパ球と遺伝子修正後iPS細胞および機能細胞を共培養し、免疫反応を確認した結果、遺伝子修正されたiPS細胞を由来とする機能細胞は、免疫原性を増加させず、細胞移植片としての可能性が示唆された。
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