研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前立腺がんに対するホルモン療法を行った149名を後ろ向きに、心電図パラメータと心室細動を含む致死性不整脈の有無について解析した。治療前後での心電図変化として、QT, QTcが有意に延長し、さらに149人中2人(1.3%)でQT延長を伴う多形性心室頻拍及び心室細動を認めた。心室細動を来した患者はよりQT, QTcが延長していたが器質的心疾患はなく、治療中は、どの患者も定期的な心電図が必要である。致死性不整脈である心室細動をきたす前に心電図を確認することで治療を再検討し、突然死を防げる可能性がある。
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