刺激伝導系ペーシングであるヒス束ペーシングの効果と長期予後について、前向きに多施設共同で評価・検討を行った。植え込み時の急性期の結果では、約7割の症例でヒス束ペーシングの植え込みに成功した。植え込み6-12か月後では、心臓超音波検査で左室収縮能のと、血液検査:brain natriuretic peptide(BNP)値の改善が観察された。多くの症例において、安定したヒス束ペーシングの閾値推移と有害イベントの発生なく良好な経過を確認することができた。いくつかの症例では、ヒス束閾値の上昇によりヒス束ペーシングを断念するケースが見られた。
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