厚生労働省から公開されているレセプトデータ等データベース(NDB)や診断群分類包括評価(DPC)データを用い、循環器疾患診療の現状評価が可能であった。公開データからは、都道府県単位などの解析に制限があるものの、循環器疾患の全国的な経過を評価する点では利活用可能であると考えられた。一方、都道府県単位で詳細に評価する場合には、厚生労働省への申請により入手可能な、DPCデータの集計表情報を用いることで可能であった。傷病名と診療行為により分類されているDPCの特性から、疾患ごとの評価も行いやすく、地域単位での循環器疾患の現状を評価・研究する目的で利活用する点においては、有用であると考えられた。
|