研究課題
イヌの心不全モデルから採取した右室組織のおいてはPDE1の有意な発現上昇を確認しており、ラットの肺動脈縮窄による右心負荷モデルを作成してPDE1の発現レベルをreal-time qPCR、Western blotで検証した。右心組織においてPDE1の発現が上昇する傾向を確認した。ただし発現量が安定せず統計学的な有意な差を検出できなかった。その原因として右心負荷・右心不全の程度が想定したよりも不十分と考えられ、改めて肺動脈縮窄の条件設定を行う必要があった。今後は右心不全を呈するその他のモデルでの検証も必要と思われ、肺高血圧モデルや高度左心不全モデルに続発する右心不全から右室組織を採取してPDE1の発現、isoformの発現パタンを解析中である。また採取した心筋組織から左心と右心での発現量・発現部位の違いを免疫組織化学にて検証を進めている。
3: やや遅れている
モデルの条件設定を再度行う必要があったため、投薬実験の開始が遅れた。
肺動脈縮窄を含めた右心不全モデルを早急に確立してPDE1阻害薬投与(治療実験と予防実験)を開始する。当初使用を想定していた薬よりも特異的な阻害薬の導入を検討している。
研究計画の遂行に遅れが生じ、物品の購入を年度内に完了しなかったため。次年度に予定通り購入予定である。
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ESC Heart Failure
巻: - ページ: -
DOI: 10.1002/ehf2.12632
Heart Rhythm
巻: 16 ページ: 1870-1874
doi: 10.1016/j.hrthm.2019.06.019