研究課題/領域番号 |
19K17567
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
橋本 亨 九州大学, 医学研究院, 助教 (00616617)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 右心不全 / PDE1 / cGMP / cAMP |
研究実績の概要 |
予備実験においてイヌの心不全モデルから採取した右室組織のおいてはPDE1の有意な発現上昇を確認しており、当初はラットの肺動脈縮窄による右心負荷モデルを作成してPDE1の発現レベルを検証する予定であったが、遺伝子改変マウスを用いたメカニズムを解明する研究をこなう必要があると判断し、マウスの肺動脈縮窄・右心不全モデルを作成して研究を継続する方針とした。肺動脈縮窄モデルは死亡率が高いためモデルの確立に関して安定した成績を得るのに時間を要しているが、右心組織においてPDE1の発現が増加傾向は確認できている。また心不全組織においてiNOSや炎症性メディエーターの発現増加とPDE1阻害薬投与による抑制を見出したことから、PDE1は炎症とiNOS経路を介して右心不全の病態形成に関与している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
動物モデルを再検討し、新たな確立する必要があったが、成績が安定するのに時間を要し実験に遅れを生じている。
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今後の研究の推進方策 |
今後PDE1阻害薬によって右心不全の表現型が改善するかを検証し、またPDE1ノックアウトマウスを導入してより詳細なメカニズムの解明と特異性を検証する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画の遂行に遅れが生じ、物品および実験動物の購入を年度内に完了しなかったため。次年度に予定通り購入予定である。
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