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2021 年度 研究成果報告書

白血球・免疫細胞における受容体結合因子の病態生理学的意義

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17575
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

畝田 一司  横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (90780370)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードレニン・アンジオテンシン系 / ATRAP / 1型アンジオテンシン受容体
研究成果の概要

全身性ATRAPノックアウトマウスを用いて,ストレプトゾトシン誘発性糖尿病マウスを作製したところ,野生型糖尿病マウスに比べて,尿細管間質マクロファージの極性変化(M1マクロファージの増加、M2マクロファージの減少)とともに糖尿病性糸球体障害の増悪を認めた。一方,野生型マウスおよび全身性ATRAPノックアウトマウス骨髄由来細胞のM2マクロファージへの分化能は同等であった。さらに,全身性ATRAPノックアウト糖尿病マウスに,野生型および全身性ATRAPノックアウトマウス骨髄由来M2マクロファージを養子移植したところ,糖尿病性糸球体障害の改善を認めた。

自由記述の分野

腎臓内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖尿病性腎症に対するレニン-アンジオテンシン(RA)系阻害の腎保護効果の新たなメカニズムとして,腎尿細管RA系の過剰な活性化が,マクロファージの極性変化を介して糸球体障害を増悪させるという腎尿細管-マクロファージー糸球体連関の存在を新たに示した。糖尿病性腎症において既存薬によるRA系の過度な抑制は,むしろ副作用が増えることことが報告されているため,RA系の生理的シグナルには悪影響を与えずに,臓器障害と関連したシグナルのみ選択的に抑制できるATRAP-M2マクロファージ軸が,糖尿病性腎症の新たな治療標的となる可能性がある。

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公開日: 2023-01-30  

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