本研究はCOVID-19流行の影響が大きく、最終的な登録患者数は27名、計画通りに実施できた患者は5名であった。非監視型心臓リハビリテーションの実施後は、LVEFの上昇、LVDdの縮小、peak VO2、peak VO2/HRの上昇、VE/VCO2 slopeの減少、MMSE、MoCA-Jの低下が認められ、心不全やフレイルの改善に有効であった。 次に27名の患者でBDNFの低い患者の特徴を横断的に解析した。BDNF中央値で2群に分けたところ、BDNF低値群は高齢で心血管合併症を多く有し、細胞外水分量と体水分量が多く、MoCA-JとMMSEが低値であった。BDNFのフレイルへの関与が考えられた。
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