研究課題/領域番号 |
19K17594
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
川治 徹真 京都大学, 医学研究科, 研究員 (50791761)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 心房細動 / 線維化 / 炎症 |
研究実績の概要 |
まず心房細動アブレーションを受ける患者16人(screening cohort)を対象として線維化との関連が示唆されている炎症性バイオマーカー(40種類)の測定を網羅的におこなった。さらにその患者に対してアブレーション術中に左房線維化を反映する低電位領域の程度を測定し、BNP、NT-proBNPを含めた各種バイオマーカー中から低電位領域(左房線維化)の程度に特異的なバイオマーカーの検出を行なった。結果、IL-17A(正の相関)とIFN-γ(負の相関)がより特異的なバイオマーカー として検出でき、さらにIL-17A/IFN-γ比が最も線維化を反映する数値として示唆された。その結果に基づき、心房細動患だけでなく、非心房細動患者も含めてIL-17A/IFN-γ比の経時的な測定を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
低電位領域の程度がバランスよく分布しており、解析により特異的バイオマーカー 検出が可能であった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は、前年度の解析結果の発表を行い、さらに心房細動患者の登録数を増やし、経時的にIL-17A/IFN-γ比を測定することで、線維化病態解明につとめ、さらには経時的な線維化進行の病態を明らかにする。
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次年度使用額が生じた理由 |
登録患者集めやバイオマーカー測定に時間がかかっているため。
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