本研究では、致死性家族性不整脈疾患における最新ゲノム編集技術を用いた疾患特異的iPS細胞研究を目的とし、心臓L型Ca2+チャネル遺伝子のヘテロミスセンス変異(CACNA1C p.E1115K)を有するQT延長症候群とBrugada症候群の合併例の解析を行った。コントロールとして、患者由来iPS細胞においてCRISPR-Cas9システムを用いて遺伝子変異をcorrectionしたiPS細胞株を用いた。患者由来iPS細胞由来心筋細胞では、変異Ca2+チャネルでは、イオン選択性が障害され、活動電位持続時間の延長、プラトー相の低下を認め、患者病態を再現するiPS細胞モデルの作製に成功した。
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