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2021 年度 研究成果報告書

心血管疾患発症予防を目的とした中性脂肪の治療目標値の推定

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17599
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

梶川 正人  広島大学, 病院(医), 助教 (80777293)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード中性脂肪 / 血管内皮機能
研究成果の概要

冠動脈疾患を有する症例652例を対象に中性脂肪とその予後との関係を検討した結果、中性脂肪が正常高値 (100-150 mg/dL) の群は中性脂肪100 mg/dL未満の群と比較し複合心血管死(心血管死、心筋梗塞、脳梗塞、狭心症)が有意に多く認められた。
血管内皮機能検査を行った7047例を中性脂肪の測定値で細かく分けて中性脂肪と血管内皮機能との関係を検討した結果、中性脂肪50 mg/dL未満の群が最も血管内皮機能が良好であった。

自由記述の分野

循環器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本や外国における脂質異常症ガイドラインは、中性脂肪が150 mg/dL以下を正常と定義している。しかし、適切な中性脂肪治療の目標値について十分な根拠がなく、どこまで介入すればよいのか指針はない。本研究の成果により、中性脂肪が正常高値であるの100-150 mg/dLの群で、既に血管内皮機能が障害され、心血管疾患発症リスクが高いことが示された。さらに血管内皮機能と中性脂肪との関係に関する研究結果から、中性脂肪はより低い値を目標に治療を行うことで心筋梗塞、脳梗塞などの血管合併症発症の抑制につながることが示唆された。

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公開日: 2023-01-30  

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