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2023 年度 研究成果報告書

大動脈弁狭窄症における石灰化関連因子の機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K17603
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

濱口 美香  愛媛大学, 医学部附属病院, 医員 (80815928)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード大動脈弁狭窄症 / 石灰化 / 弁間質細胞 / モデルマウス / 骨芽細胞
研究成果の概要

大動脈弁狭窄症発症の分子機序を解明するため患者由来石灰化大動脈弁の網羅的遺伝子発現解析を実施した。その結果同定したタンパク質 (Calcification-induced protein1:CIP1と命名)に着目し、機能的役割を明らかにすることを目的として研究を実施した。CIP1抑制弁間質細胞(VICs)を骨芽細胞分化誘導した結果、CIP1抑制VICsの骨芽細胞分化抑制を確認した。大動脈弁狭窄症モデルでは、CIP1遺伝子欠損マウスの大動脈弁流速の上昇抑制、壁肥厚の軽減を確認した。これらの結果より、CIP1は大動脈弁狭窄症における病態進展に重要な役割を果たすことが強く示唆された。

自由記述の分野

循環器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

大動脈弁狭窄症は、高齢者において最も頻度の高い心臓弁膜症である。先進国では中等度から重度の大動脈弁狭窄症有病率は年齢とともに増加している。重症化すると突然死や心不全など命に関わる転帰をたどる。唯一の治療法は手術による弁置換術であり、大動脈弁狭窄症の病態の根底にある分子メカニズムが依然として不明であるために標的治療薬の開発が妨げられている。大動脈弁狭窄症発症の分子機序を解明することができれば、今後の新たな治療開発につなげることができると考える。

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公開日: 2025-01-30  

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