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2020 年度 実施状況報告書

Fontan循環におけるfenestration閉鎖後の血行動態予測モデルの確立

研究課題

研究課題/領域番号 19K17605
研究機関九州大学

研究代表者

村岡 衛  九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (30747986)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード心房中隔欠損 / Fontan手術
研究実績の概要

Fontan手術時に静脈圧軽減目的に作成されたfenestration(開窓)は術後遠隔期にfenestrationによるチアノーゼが問題となるため閉鎖を試みるが、試験閉鎖で静脈圧上昇や心拍出量低下がみられる場合は閉鎖することはできない。fenestrationが血行動態に与える影響は患者ごとの心機能、静脈圧、体肺血管抵抗などに大きく依存するため、fenestrationの作成・閉鎖の適応を一律に定めることは不可能である。本研究では最終的にはfenestration作成・閉鎖後の血行動態を予測し、治療適応の判断、治療後の安全なマネージメントを実現することを目的とする。
fenestrationに先立ち、循環平衡の概念に心房間交通を組み込んだ数理予測が成立するかどうかをイヌ心房中隔欠損モデルで評価した。イヌ6頭において心房中隔欠損閉鎖後の血行動態を高精度で予測することが可能であり、予測モデルの正確性を実験的に立証することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

イヌで心房中隔欠損閉鎖後の予測モデルの正確性を証明することができたが、ヒトでの予測モデルの検証が完了していないため。

今後の研究の推進方策

イヌで立証した予測モデルを用いて経皮的ASD閉鎖術を施行する患者において孔閉鎖前後での血行動態変化を予測し、その予測精度を評価する。最終的にfenestrationを有するFontan患者20例において孔閉鎖前後での血行動態変化を予測し、その予測精度を評価する。

次年度使用額が生じた理由

順調に動物実験は進んでおり、2019年度からの繰越金がそのまま残存したため。ヒトの臨床データを用いてMATLABによる血行動態予測を計画する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Prediction of hemodynamics after atrial septal defect closure using a framework of circulatory equilibrium in dogs2020

    • 著者名/発表者名
      Uike Kiyoshi
    • 雑誌名

      Am J Physiol Heart Circ Physiol

      巻: 319 ページ: H938-H947

    • DOI

      10.1152/ajpheart.00098.2020.

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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