地域間における医療格差は大きな社会的問題であり、超高齢化が進む社会の中で、特に都市部と比較して農村部における医療格差の実態を把握し、地域の実情に合わせた改善を図っていくことは極めて重要な社会的な医療福祉課題である。特に、脳卒中は本邦において発症頻度が高く、また一度発症すると神経学的後遺症が残ることも多い疾患であるため、地域間での医療格差を是正し、適切な医療が広く実施されることが求められている。本研究を通じて、当該医療地域の脳卒中診療の実態が明らかとなり、よりよい診療の質改善へ向けた新たな取り組みのための議論の材料につながることが期待された。
|